刀装具

後藤法橋一乗 夏虫図目貫
Gotou Houkyo Ichijyo Menuki Design of summer insect

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tosougu

後藤法橋一乗 夏虫図目貫Gotou Houkyo Ichijyo Menuki Design of summer insect
  • NO.B146
  • 銘文 : 後藤一乗
  • Sign : Gotou Houkyo Ichijo
  • 江戸時代後期 18th Century
  • 価格:御売約 Sold Out

幕末三名工の一人、後藤家最後の名工として名高い後藤一乗の作品。
後藤一乗は後藤家七郎右衛門家重乗の子として生まれ、9歳の時、八郎兵衛謙乗の養子となり、のち同家の家督を相続した。兄に是乗光熈、弟に久乗光覧がいる。はじめ光貨といい、ついで光行、さらに光代と名乗り、文政7年(1824年)34歳の時、法橋の位を授かり一乗と号し、文久2年(1862年)には孝明天皇の御太刀金具を製作し法眼に叙せられた。多くの名品、門人を残し、そのうち2点は国の重要文化財にも指定されている大名人である。明治9年86歳歿。
本作は蛍と鈴虫を赤銅地の容彫に緋色銅象嵌と金色絵を加えて写実的に表した作品で、夏の夜に涼む一瞬の清涼な気配を実に上品に表現している。小さな目貫の中に一乗のセンスと技量が遺憾無く発揮された優品である。

 

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