新刀

吉原義人 平成三年五月吉日
Yoshiwara Yoshindo A.D.1991

吉原義人 平成三年五月吉日Yoshiwara Yoshindo A.D.1991
  • No.A714
  • 銘文:為永井裕之氏 義人作 平成三年五月吉日
  • Sign:Made by Yoshindo for protection of Family A.D.1991
  • 種別:白鞘太刀 Tachi 
  • 寸法:2尺5寸5分(77.3cm) 反り2.4cm 元幅 3.5cm 先幅 2.6cm 元重0.7cm
  • 時代:現代ー(東京都)
  • 価格:御売約 Sold Out

吉原義人刀匠は、昭和18年2月21日に生まれ、祖父に吉原国家(初代)氏、弟に吉原荘二国家(二代)氏、子に吉原義一氏がおり、まさに刀鍛冶の一族に生まれ吉原一門の名は刀剣界に名高いものとなっている。昭和47年より、新作名刀展において高松宮賞など上位の特賞を受賞し、昭和57年、無鑑査に認定される。平成16年、東京都指定無形文化財保持者に認定。その作風は備前伝を得意とし、備前伝の最も困難なテーマとされる映りを鮮やかに再現し、日本刀備前伝ブームの先駆けとなった。メトロポリタン美術館、ボストン美術館に作品が買い上げられる名誉に預かり、現在、世界各国の美術館から作刀のデモンストレーションの要請を受け、日本のみにとどまらず国際的な活躍をみせている。また、アメリカに鍛錬所を設けるなど刀剣文化の普及にも尽力している。持ち前の器用さと相俟って、彫技も巧みであり独特の龍、雨龍、白虎などを自身で彫られている。指導者としても、弟子に大野義光氏、久保善博氏ら多くの優秀な刀匠を育成する。長きに亘り常に刀剣界の第一線で活躍され、今後の活躍がますます期待される実力・人気ともに最高峰の刀匠である。
本作は、2尺5寸5分(77.3cm)の長寸にて、身幅広く、重ね厚く、腰反り高くつき、中鋒に結ぶ美しい太刀姿となり、地鉄は、小板目がつみ、地沸微塵にあつくつき、地景よく入る。刃文は、そのほとんどを丁子刃にて形成し、大小の丁子を織り交ぜ、華やかな「吉原丁子」を焼き、刃中に働きが看取され、匂い口が明るいなどの優れた出来映えをしめしている。

 

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