新刀

伯耆守平朝臣正幸
文化十三年年八月 八十三歳造之
Houki no kami Ason Masayuki A.D.1816

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

伯耆守平朝臣正幸文化十三年年八月 八十三歳造之  Houki no kami Ason Masayuki A.D.1816
  • No.A724
  • 銘文:伯耆守平朝臣正幸 文化十三年八月 八十三歳造之
  • Sign:Houki no kami Ason Masayuki 83 years old A.D.1816
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺4寸(72.7cm)反り2.2cm 元幅3.1cm 先幅1.9cm 元重0.6cm
  • 時代:江戸時代後期ー薩摩国(鹿児島県)
  • 価格:御売約 Sold Out

大和守元平とならび薩摩藩工の双璧を飾る、伯耆守正幸の作品。
伯耆守正幸は二代:伊地知正良の子で、享保18年に生まれ、三代目を継いで正良と名乗った。同国の大和守元平と並んで薩摩新々刀の第一人者であり、寛政元年、元平と時を同じくして「伯耆守」を受領し、「正良」の名を嫡男に譲り、自らは「正幸」と改めた。文政元年、86歳で没している。正幸の作品は身幅が広く、長寸で、重ねも厚く、鋒が延び、一般に頑丈な造込みのものが多く、刃文はのたれに互の目・尖りごころの刃を交え、匂深く、荒めの沸がつき、金筋・砂流しがかかるなど相州伝、就中、「志津」に倣った作柄を得意としている。
本作は、元幅に比べて先幅狭まり、長寸で反りの深い優美な姿を示し、鍛えは小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くついて荒沸が交じり、地景を交え、白い鍛着線が少しく入る正幸の特色が表れ、刃文はのたれ調に互の目乱れ、尖り刃等が交じり、足入り、匂深く、沸が厚くつき、荒沸を交え、金筋・砂流しがさかんに入るなど薩摩刀の特徴を顕示した優品である。

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