古刀

広光
Hiromitsu

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.63

広光 Hiromitsu
  • NO.A729
  • 銘文:広光
  • Sign:Hiromitsu
  • 種別:脇差 Wakizashi
  • 寸法:1尺1寸4分(34.6cm)反り 0.3cm 元幅 2.8cm 元重0.6cm
  • 時代:南北朝時代ー相模国(神奈川県)
  • 価格:御売約 Sold Out

秋広と並んで南北朝時代の相州刀工を代表する名工、相州広光の重要刀剣指定作品。
貞宗に次いで相州に出現した刀工が広光・秋広の両名であり、共に皆焼の刃文を得意とし、斬新で華やかな作風を展開した。在銘作は太刀は極稀で、ほとんどが短刀や平造りの小脇差で、観応から貞治(1350〜1362)の年紀作が残されている。同作は2点が国の重要文化財に、12点が重要美術品に認定された名工で、名物の「大倶利伽羅」や「火車切」がよく知られている。
本作は身幅広く、大きく寸延びて重ねの薄い同時代の典型的な姿に、地鉄、板目に杢を交え、地沸微塵に厚くつき、地景頻りに入り、刃文、華やかな皆焼刃となり、特に丁子の頭が丸く大きな特徴的な丁子がよく目立ち、金筋・砂流しが激しく入り、匂口明るく沸厚くつくなど、同作の典型的な特徴を顕示した優品である。広光は銘字を「相模国住人」と長銘に切る事が多い中、本作は同工には珍しい二字銘で切られている。※刀剣美術第720号誌上鑑定刀並びに同734号所載品。

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