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備前国長船祐定作 天正六年八月日
BIzenkoku Osafune Sukesada saku A.D. 1578

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K]Hozon Token

備前国長船祐定作 天正六年八月日BIzenkoku Osafune Sukesada saku A.D. 1578
  • 銘文:備前国長船祐定作 天正六年八月日
  • Sign:Bizenkoku Osafune Sukesada saku A.D. 1578
  • 種別:拵付短刀 Tanto and Mounting
  • 寸法:6寸9分(20.9cm)反り0.0cm 元幅2.2cm 元重0.7cm
  • 時代:室町時代後期ー備前国(岡山県)
  • 価格:御売約済み Sold Out

室町時代後期、勝光、清光と並び備前国、長船鍛冶の名人と称される長船祐定の作品。長船祐定は勝光・清光らと並び「末備前」と呼称される室町時代後期の備前鍛冶を代表する名工であり、末備前中、同じ祐定の銘を名乗る刀工は数多いが、中でも与三左衛門尉を冠する祐定が末備前中の最上工として知られて高名である。本作は俗名は添えられていないが、地鉄、小板目肌に所々杢肌を交え、地景よく入り、刃文、直刃調に細かな金筋、砂流しを盛んに交えて地刃がからみ、帽子沸付いて先掃きかけるなど常の作品に増して高位の作域を示した健全なる優品である。附の拵は江戸時代に作られた時代物の肥後拵である。茶人でもあり、和歌・絵画に長け、陶芸にも通じた文化人であった細川幽斎公の考案した実用本位の拵を肥後拵と称しており、わび、さびの感覚が表現された名拵として多くの武人に好まれた。本作は、梅花皮鮫を着せ上から黒漆を塗って研出した鞘に、総金具は鉄地に金象嵌を施している。鞘を包む梅花皮鮫は南洋で産するエイもしくは蝶鮫の皮を用いたもので、刀剣外装の部材の中でもすこぶる高価なものである。その高級鞘にあえて素朴な金具を合わせ、落ち着いた風情を醸し出すところに肥後拵の優れた感性が窺えて好ましく、大型の鐺を用いた意匠も珍しく面白い。内外共に各所に見えるこだわりから注文主の優れたセンスが窺え、感心させられる優品である。
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