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兼氏 無銘(伝 志津)
第三回 刀職技術展覧会 研磨の部 受賞作
Kaneuji Mumei (Den Shizu)

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Jyuyo Token No.9

兼氏 無銘(伝 志津)第三回 刀職技術展覧会 研磨の部 受賞作 Kaneuji Mumei (Den Shizu)
  • No.A818
  • 銘文:無銘(伝 志津)
  • Sign:Mumei (Den Shizu)
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺3寸8分(72.2cm)反り1.9cm 元幅3.3cm 先幅2.6cm元重0.5cm
  • 時代:南北朝時代ー美濃国(岐阜県)
  • 価格:御売約 Sold Out


南北朝時代、美濃伝の開祖、兼氏に極められた作品。
本作は大磨上無銘の刀で、志津と鑑せられている。志津とは元来は美濃の地名であるが、この地に大和より正宗の門人兼氏が来住して鍛刀したことから、地名を取って志津三郎兼氏と呼称しており、兼氏の略称となっている。兼氏は正宗十哲と称される刀工の中では最も正宗に近似の作域を示していることで知られ、本作も長寸幅広で重ねが薄く、大切先の豪壮な体配に、金筋・砂流しを激しく交えるなど一見して南北朝時代の相州上工の作風を示しながら、地鉄、板目がやや流れごころとなり総じて肌立ちやや白けており、刃文にやや尖りごころの互の目乱れが交じり、帽子が掃きかけて焼詰め風になるなど大和気質が見られ、まさに志津三郎兼氏の典型的な作風を示した優品である。本作の拵は江戸時代後期に制作されたと鑑せられる1m30cmにも及ぶ大仰な大太刀拵で、本刀のような堂々たる豪刀を飾るに相応しい豪快な時代拵である。
※研磨※
本作は小川和比古氏の研磨により平成24年公益財団法人 日本刀文化振興協会 主催 「新作日本刀・刀職技術展覧会」に出品し、見事銅賞第一席を受賞、同年大倉集古館にて行われた展覧会「日本刀ー悠久の美をみつめてー」にて展示されました。最上級の研磨により見事に蘇った名刀の地刃の美しさを御鑑賞ください。

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