刀装具

東龍斎清寿 亀甲菱紋編透漆鞘脇差拵 
 Touryu sai Kiyotoshi Wakizashi Koshirae

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Token No.41

東龍斎清寿 亀甲菱紋編透漆鞘脇差拵   Touryu sai Kiyotoshi Wakizashi Koshirae
  • NO.B131
  • 作者:東龍斎清寿
  • 銘文:縁 頭利寿嘉永元年卒月清寿法眼副作 小柄 竜法眼刻 鐔 陣取翁図応藤江主需龍法眼(金角印 清寿)
  • Maker:Tanaka Kiyotoshi(Touryu sai)
  • 時代:江戸時代ー武蔵国(東京都)
  • 価格:どうぞお問い合わせください。


江戸時代後期、江戸金工を代表する名工、東龍斎清寿製作、重要刀装指定の脇差拵。
田中清寿は文化元年(1804年)に武州鐔工、田中房二郎の子として江戸で生まれ、後藤正乗のもとで修行し、親の号を踏襲して東龍斎と号した。後藤一乗とも親交があり、時流に即して洒落た彼独自の作風を創始、後藤一乗、加納夏雄とならび幕末三名工の一人に数えられた。自流、流自、我一格、一家式などの添銘をきり、弘化二年(1845年)に法橋に叙され、翌年は法眼に進む。多くの門人を養成すると共に数々の名作を世に生み出し、明治9年(1876年)、73歳で没した。
本作はその銘文により藤江の主からの注文により嘉永元年(1848年)に制作された注文作であることがわかり、目貫は金地の普賢文殊菩薩、縁頭、鐔、小柄をそれぞれ赤銅石目地に高彫色絵、鉄地に鋤出高彫、朧銀地に片切彫とあえて各種素材にそれぞれの技法で制作させるという非常に手の込んだ注文作となっている。それぞれの龍図はどこか微笑ましい独特なデザインで描き出されており、一つ威風な頭は清寿曰く、奈良三作で名高い利寿の古作を用いたという。加えるに鞘は亀甲菱文を密に籐で編んで透漆をかけて仕上げた入念な変わり鞘となっており、幕末の名工達の技量の高さを伺うことのできる見事な名拵である。

 

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