刀剣界ニュース

2021年新作刀コンクールが開催中

2021年新作刀コンクールが開催中

刀剣博物館、並びに坂城町 鉄の展示館に於いて現代刀工並びに刀剣に関わる職方のコンクールに於ける受賞作を展示する展覧会が始まった。それぞれ公益財団法人の日本美術刀剣保存協会、日本刀文化振興協会が現代刀職者の育成と技術の発展を目的として開催している展覧会で、一年の成果を競い合い、切磋琢磨した各人最新の作品を一堂にして鑑賞できる貴重な機会である。
本年も古名刀の写し物から新たな作風を目指した新進気鋭の挑戦作、拵、白鞘、白銀、刀装具や柄巻、研磨、刀身彫刻など多くの優品が出揃い、楽しく鑑賞させて頂いた。新作コンクールと銘打って行われる展覧会であるが、無監査刀匠、日本刀名匠に認定された高名な作家達の作品や、研磨部門では古名刀も多く展示され優れた展示内容となっている。
また近年の現代刀匠、刀職者達の切磋琢磨による技術の発展は著しい物があり、ハッと驚かされる名品に出会うことの出来る場として毎年開催を楽しみにしている。
各展覧会の日程、出品作の詳細は下記を参照ください。
刀剣博物館 いにしえの技 
鉄の展示館 日本刀の匠たち

刀剣博物館では展示が8月16日を境に前期、後期と分かれている。是非2回足を運んでもらいたい。

日本刀文化振興協会の「日本刀の匠たち」は本来東京の「明治神宮宝物殿」でも展示される予定だったが新型コロナ感染症の感染拡大につき中止に、「坂城町 鉄の展示館」まで足を運ぶ必要があるが、三室を用いて広々とした展示になっている。

関連イベントはチラシに書ききれないほど豊富に行われる。
詳細はクリックにて拡大

また金沢工業大学によるA Iを用いた統計、分析という新しい手法により創り出された日本刀の出品作や優れた作品群が展示され、写真撮影も一部の作品を除いて自由に許可されている。

Return Top