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荘司弥門直勝 慶応三年二月日
Shoujiyamon Naokatsu A.D.1867

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣 [N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

荘司弥門直勝 慶応三年二月日Shoujiyamon Naokatsu A.D.1867
  • 銘文:拵付刀 Katana and mounting
  • Sign:Shoujiyamon Naokatsu A.D.1867
  • 種別:拵付刀 Katana and mounting
  • 寸法:2尺3寸2分(70.4cm)反り 1.6cm 元幅 3.2cm 先幅 2.2cm
  • 時代:幕末期ー武蔵国(東京都)
  • 価格:御売約済み Sold Out

水心子一門の名工、次郎太郎直勝2代、荘司弥門直勝、彫り身の作品。初代直勝は水心子一門、直胤の門人で後にその養子となり、上州館林の秋本家に仕えた。作風は大別して、相州伝と備前伝とがあるが、殊に古作の景光や兼光風の作風を示した備前伝には、養父直胤を凌ぐ優れた出来の物が見られる。
本作は幅広の体配に、地鉄小板目綺麗につみ、刃文片落風の互の目乱れを主調に足良く入り、匂勝ちに小沸つき、足を切るように金筋・砂流しを交え、古作の備前伝に範を取ったと思われる作域を示した典型作である。上記の出来もさることながら、特筆すべき点に腰元に据えられた倶利伽藍の彫り物があり、躍動感に溢れる力強い胴体部に、今にも剣を飲み込まんとする龍の表情も迫力に溢れ健全な彫り口を示している。同作にこの手の見事な彫り物を配した物は珍しく、同時代の彫物師の手によるものと思われるが、本作品に見事に調和し迫力を添えており、同作中覇気に溢れた名品である。
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