鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
- No.A822
- 銘文:備州長船盛光 応永二年八月日
- Sign:Bishu osafune Morimitsu A.D.1395
- 種別:太刀 Tachi
- 寸法:2尺4寸9分(75.5cm) 反り2.0cm 元幅 3.0cm 先幅 1.6cm 元重 0.7cm
- 時代:室町時代初期ー備前国(岡山県)
- 価格:御売約 Sold Out
康光と並び、室町時代初期における備前鍛冶の双璧と称される盛光の特別保存刀剣指定作品。盛光は康光と並び「応永備前」と呼称される室町時代初期の備前鍛冶を代表する名工である。この派の作風は地鉄板目に杢を交え肌立った鍛えに地景風のかねが入り、刃文腰の開いた互の目が目立ち、帽子は先が尖って返る等の特徴が挙げられ、また他に穏健な直刃の作風もありともに上手である。
本作はやや区を送りながらもなお約2尺5寸に及ぶ長寸で優美な太刀姿に、地鉄、板目肌流れて肌立ちごころとなり、刃文は腰の開いた匂出来の乱れを基調とし、匂口明るく小沸つく。寛保二年に本阿弥家14代光勇発行の折紙が付帯しており、外袋に智十一と蔵番が書かれている事から多くの名品を収集された旧蔵品の一つであった事がわかる。