日光に刀剣展示を拝見に行っていたので今回はそのご紹介です。

日光東照宮宝物館は平成27年に東照宮の四百年式年大祭の年にあたり、新しく建立された宝物館です。
同館では、御祭神徳川家康公の遺愛品をはじめ、朝廷や将軍家・大名家からの奉納品、祭器具などを収蔵、展示しており、国宝に指定されている助真や国宗の太刀は特に有名ですが、他にも多数の指定刀剣などを収蔵、展示しています。

今期は家康公御着用の「南蛮胴具足」（重文）をはじめ、剣　久国　弘安三年三月日（重文）などの貴重な刀剣類が展示されており、徳川家奉納の名品の数々には同家の誂えた時代拵が完備されており圧巻です。
http://www.toshogu.jp/shisetsu/houmotsu.html

東照宮よりいろは坂を超えて中禅寺湖のほとりに鎮座する「二荒山神社　中宮祠　宝物館」では古く奈良時代、天応二年に開山した同神社の至宝の数々を展示しており、国宝　大太刀　備前長船倫光や日本最大の大太刀として知られる重要文化財　大太刀　袮々切丸などが高名ですが、貴重な中世の蛭巻鞘拵などが伝世しているのは神社ならではであり、未指定品の中にも平安時代に制作が遡り、出来の優れた剣などの優品が数多く展示されています。

館内では新たに刊行された同神社の至宝を選りすぐった宝刀図譜　「名刀　御神宝」が販売されていますので来館された方には是非お勧めいたします。
なお宝物館があるのは東照宮隣接の本社ではなく中禅寺湖の中宮祠ですのでお気をつけください。
http://www.futarasan.jp