刀剣

堀川国正
Horikawa Kunimasa

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Jyuyo Token No.19

堀川国正Horikawa Kunimasa
  • NO.825
  • 銘文:国正(堀川)
  • Sign:Kunimasa
  • 種別:白鞘刀 
  • 寸法:2尺2寸3分(70.8cm)反り1.1cm 元幅3.0cm 先幅 2.0cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代ー山城国(京都府)
  • 価格:¥7,700,000

江戸時代、山城国、堀川国広の門人として活躍した国正の重要刀剣指定作品。
国正は同家の中でも極端に現存作が少ない刀匠で、現存する在銘作は極僅かながらも作刀の技術は非常に高く、作風、茎仕立、銘振りに至るまで、師の国広と全く同一であることから京都に於いては国広の代作に任じていたものと考えられている。銘字の特徴より国政の子であり、また僅かな在銘作に江戸住と切った物がある事から後年は京都から江戸に移住して作刀を行ったこと、また国安作と国正が極めた無銘の刀が存在する事から国広の代作者として長く勤め、国安などよりもやや後輩にあたる立場にあったであろうと推測されている。掲出の作品は稀少な国正在銘の刀で、地鉄、小板目肌が立ち、地沸が微塵によくつき、地景が細かに入った強く良質な鍛えを示しており、一見ザングリとした堀川肌というよりは上手の江戸物で、虎徹あたりを彷彿とさせる景色を見せている。刃文は小沸出来ののたれ刃を焼いて匂口明るく、帽子小丸に綺麗に返っている点などからは同作の傑出した技量の高さを示しており、前述の説が肯定される優品である。※本作には重要刀剣指定証明書が付帯となっている。

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