刀剣

来国俊
Rai Kunitoshi

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.12

来国俊Rai Kunitoshi
  • No.875
  • 銘文:来国俊
  • Sign:Rai Kunitoshi
  • 種別:短刀 Tanto and Shirasaya
  • 寸法:7寸7分(23.3cm)反り内反り 元幅 1.8cm 元重0.5cm
  • 時代:鎌倉時代後期ー山城国(京都府)
  • 価格:¥11,000,000

鎌倉時代、山城国、来一門の2代目当主、来国俊の重要刀剣指定作品。
国俊は国行の子と伝えられ、技量作柄ともに父に次ぐ名工である。弘安元年元享元年(1278年1321年)までの年紀作が残されており、また正和四年紀の作に「七十五歳」行年銘がある事から、その活躍期と制作年齢を伺い知ることが出来る。現在5点が国宝に13点が重要文化財に指定されている名工である。
本作は鎌倉時代に中期以降に完成された、僅かに内反りがつき、寸尺の整った短刀の理想形ともいうべき優美な姿を示し、地鉄、小板目肌つみ、地景が細かに混じり、地沸ついて淡く沸映りがたち、刃文、匂口の深い穏やかな直刃を焼き、帽子小丸に返るなど同作の高い技量を示す典型的な作風を顕示し、美しい地鉄からは無垢鍛を思わせる傑作の出来を示している。なお替鞘は名物、愛染国俊などに添えられた鞘と同じ作り込みであり、本作が貴重なる作として珍重されていたことを窺わせる資料の一つである。


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