新刀

因幡守広重 重胴鍔不掛斬落
延宝四年十二月十日 前橋服部二氏見之
Inaba kami Hiroshige Cutting test without Tsuga

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

因幡守広重 重胴鍔不掛斬落延宝四年十二月十日 前橋服部二氏見之Inaba kami Hiroshige Cutting test without Tsuga
  • No.847
  • 銘文:因幡守広重 重胴鍔不掛斬落 延宝四年十二月十日前橋服部二氏見之
  • Sign:Inaba kami Hiroshige Cutting test without Tsuga in front of Maebashi and Hattori 2 people A.D.1676
  • 種別:Wakizashi and Shirasaya
  • 寸法:1尺7寸4分半(52.8cm)反り 1.0cm 元幅 3.1cm 先幅 2.2cm 元重 0.7cm
  • 時代:江戸時代ー武蔵国(東京都)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代、小笠原佐州公の抱工として活躍した刀工、因幡守広重の特別保存刀剣指定作品。
因幡守広重は江戸時代、武蔵国(東京都)で活躍し、明暦、万治、延宝八年までの年紀作が残されていることからその制作時期、並びに73歳まで存命した事がわかり、京五鍛治の相槌をつとめ、肥前唐津藩主、小笠原家の抱え工として活躍したという。
本作は銘文により延宝四年(1676年)同作69歳、晩年の作品で、鍔を外した状態で前橋、服部両氏の目前にて試し切りを行い、重胴を切断した事が記されている。将軍家の御用を務めていた山田家の資料などによると、試し切りは鍔を外し、専用の柄を嵌めて行われていたという。目釘穴を茎尻に追加した造り込みや試し切りの日付まで正確に記した銘文からは、本作が特に切れ味に拘った注文にて制作された背景を予想させる。

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