鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
- 作者:井上真改
- 銘文:井上和泉守国貞(菊紋)寛文十年八月日
- Sign:Inoue Izuminokami Kunisada A.D.1670
- 種別:拵付脇差 Wakizashi and Mounting
- 寸法:1尺2寸9分(39.4cm)反り1.0cm 元幅3.3cm先幅2.5cm 元重0.6cm
- 時代:江戸中期ー摂津国(大阪府)
- 価格:御売約済み Sold Out
新刀西の横綱と称され、最高位の評価を与えられた井上真改の作品。
2代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男で、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治4年に朝廷より菊紋をきることを許され、寛文12年8月より真改と名を改めた。真改は父に勝る上手で、匂口の冴えた沸の美しさは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助広や新刀東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
本作は真改40歳の時の作品で、初代同様和泉守国貞ときっており、この手のものを「真改国貞」と通称している。本作は地鉄、小板目肌に杢交じり、地景がよく入った鍛えに、刃文、直刃調浅くのたれ、沸匂が極めて深くつき、金筋・砂流しかかり、非常に明るく冴えて覇気にあふれた、同作中の佳作である。