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陸奥大掾三善長道 上鍛
Mutsudaijyo Miyoshi Nagamichi

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

陸奥大掾三善長道 上鍛Mutsudaijyo Miyoshi Nagamichi
  • No.872
  • 銘文:陸奥大掾三善長道 上鍛
  • Sign:Mutsudaijyo Miyoshi Nagamichi
  • 種別:脇差 Wakizashi
  • 寸法:1尺4寸8分(44.8cm) 反り 1.1cm 元幅 3.0cm 先幅 2.0cm 元重 0.6cm
  • 時代:江戸時代ー陸奥国(福島県)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代、会津松平藩の御抱工として活躍した、三善長道の特別保存刀剣指定作品。
三善長道は会津松平家に仕えた名工で、徳川幕府の御試御用首斬り役山田浅右衛門が刊行した「懐宝剣尺」では、刀工として最上位の最上大業物に選ばれ、切味の良さから、「会津虎徹」、または「会津正宗」などとも称された。寛永10年(1633)会津に生まれ、叔父長俊に学び、はじめは三好道長と称し、万治元年(1658)に陸奥大掾を受領した際、三善長道に改めた。のちに江戸に出て駐槌し最上大業物の位列を得る。作柄としては江戸の名工長曽袮虎徹に近似し、新撰組局長近藤勇が会津藩主松平容保から池田屋の変の後に拝領したのも同作であるという。同家は以後幕末に至るまで9代に渡って作刀を続けたという。本作は上鍛と茎裏に銘文を加えられた作品で、地鉄は常の同作に比べて小板目肌が清涼によくつみ、刃文は小沸出来の互の目を所々連れて焼き、帽子は乱れ込んで先やや尖るなど、まさに長曽袮乕徹に近似した作域を示した同作中の優品である。

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