鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

- No.877
- 銘文:肥後同田貫宗春 弘化三年九月日
- Sign:Higo doutanuki Muneharu A.D.1846
- 種別:拵付短刀 Tanto and Mounting
- 寸法:6寸2分(19.1cm)反り 0.0cm 元幅 2.0cm 元重0.7cm
- 時代:江戸時代後期ー肥後国(熊本県)
- 価格:¥1,100,000
九州肥後の同田貫一派は室町の末頃、菊池に起こり新刀期に及んでいる刀工群である。この派の刀工は上野介、左馬介、兵部、又八、国勝、正国、その他数名が知られている。一派の作柄は概ね無骨な姿に匂口が締り、叢沸がついた乱刃を焼き、その鋭利さをもって賞賛されている。本作は弘化(1844年)頃同国で活躍したと伝えられる同田貫盛春の作品で、平造、三ツ棟、重ねの厚い鎧通し風の体配に、刃文、匂出来の互の目乱れを焼き、室町時代後期の備前物に範をとったと思われる作品で実に出来が良い。