新刀

津田近江守助直 元禄六歳二月日
Tsuda Oumi no kami Sukenao A.D.1693

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別重要刀剣[N.B.T.H.K]Tokuetsu Jyuyo Token

津田近江守助直 元禄六歳二月日Tsuda Oumi no kami Sukenao A.D.1693
  • NO.A553
  • 銘文:津田近江守助直 元禄六歳二月日
  • Sign:Tsuda Oumi no kami Sukenao A.D.1693
  • 種別:白鞘刀 Katana and Shirasaya
  • 寸法:2尺4寸2分(73.6cm)反り2.2cm 元幅 3.1cm 先幅 2.3cm 元重0.8cm
  • 時代:江戸時代後期ー摂津国(大阪府)
  • 価格:御売約 Sold Out


江戸時代中期、摂津国で活躍した津田近江守助直の特別重要刀剣指定品。近江守助直は、寛永16年(1639年)に近江国高木に生まれ、通称を孫太郎と言い、津田近江守助広(二代)の門に学び、後にその妹婿になったと伝えている。成業後、近江国高木に帰ったが、師の助広が天和2年(1682年)に歿したため、その後は大坂に常住したようである。彼の作刀にみる年紀は、寛文8年(1668年)が最も古く、元禄6年、彼が55歳の時のものが最終である。作風は師:助広の創始した濤欄乱れをよく継承しているが、他に互の目乱れやのたれ・直刃などがあり、そのいずれもが上手で、一般に匂が深く、小沸がよくつき、匂口が明るく冴えるもので、中には助広に迫る作もある。
本作は上記の如く彼の最晩年における傑作で、長寸で重ね特に厚く、身幅広く、反り高くついた堂々たる体配に、地鉄、小板目肌よくつみ、地沸よくついて冴え、刃文、のたれに大互の目を交えて濤乱乱れとなり、匂口非常によく冴えている。元重ねは8ミリにも及び、草書体の銘字も流麗で特に巧みであり、まるで現代刀の如く鏨枕が浮き上がる鮮明な様子も同作の抜群の健全さを表している。姿、地刃の出来、茎仕立に及ぶまで一点の緩みなく完成されており、特別重要刀剣に指定された最晩年のまさに傑出の一刀である。
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