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和泉守藤原国貞
Izumi no kami Fujiwara Kunisada

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Jyuyo Token No.59

和泉守藤原国貞Izumi no kami Fujiwara Kunisada
  • No.873
  • 銘文:和泉守藤原国貞
  • Sign:Izumi no kami Fujiwara Kunisada
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺3寸5分(71.3cm)反り1.7cm 元幅3.1cm 先幅2.0cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代初期ー摂津国(大阪府)
  • 価格:御売約 Sold Out
  • ※林原美術館旧蔵品

江戸時代前期、摂津国を代表する名工、和泉守国貞の重要刀剣作品。
和泉守国貞は京都の堀川国広門下であり、後に大阪に移住、河内守国助と共に大阪新刀の基礎を作った名工である。また堀川一門中、彫物の名手としても知られており、まま特徴的な彫物の添えられた作品が存在する。
本作は元幅に比べて先幅狭まり、反りの高い優美な体配を示し、地鉄、小板目肌がよく詰み、地沸が細かにつんで、潤いのある美しい景色を見せており、すでに堀川一門の鍛えから大阪新刀の形態が完成されている。刃文は国貞の得意とする沸出来の互の目乱れに、殊に横手下で激しく乱れ、直焼出しが見られるなど同作の典型的な作風を示した優品である。
附たりの拵も大変な名作であり、微細に整った赤銅魚子地に金、銀、赤銅、緋色銅などの多彩な象嵌手法により華やかな虫草花を描き出した揃金具を用い、黒漆塗りの鞘には全面に影蒔絵で見事な草花紋が描き出されている。岡山の実業家、故林原一郎氏が蒐集したコレクションを元に、徳川宗家、岡山藩主池田家から引き継いだ大名調度品も収蔵する林原美術館の旧蔵品である。


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