
- No.:E006
- 楊貴妃図刀掛
- Sword Stand design ofYang Guifei
- 江戸時代後期 19th Century
- 価格:御売約 Sold Out
楊貴妃の留守模様を各種漆芸技法で表し、引き出しや戸棚を完備した最高級の変わり形刀掛。
江戸時代の作と鑑られる変わり形の刀掛けで、溜塗の地に高蒔絵、平蒔絵、平金、白檀塗など多種多様な蒔絵技法を用いて、蓑亀、鶴、宝尽くし、龍、背板と背面には仙女の持ち物である団扇の中に西王母のために食事を運んでくるといわれる三羽の鳥、(大鶩、小鶩、青鳥)と、前漢の武帝に西王母が与えたとされる仙桃七顆など西王母を明示する図案を配している。西王母とは西方の崑崙山上に住する女仙で長寿の象徴であり、龍と滝は登竜門で出世を、鶴や亀は同じく長寿を祝うために描かれた非常に縁起の良い意匠であり、これ程までに入念な仕立ての変わり形刀掛けは過去に慧眼したことがない。素晴らしい名品であり保存状態も最高の状態で残されている。