刀剣界ニュース

「北海道における日本刀の保存・活用…」 三年次事業始まる

公益財団法人日本刀文化振興協会では平成二十二年度から文化庁の補助事業「北海道における日本刀の保存・活用と伝統文化活性化事業」を実施しているが、六月十八日、三年次事業を開始した。
 これは、昨年度実施した調査事業によって、修理の必要があると認められた亀田郡七飯町所蔵刀剣類の修理完了を機会に講習会を開催したもの。
 七飯町歴史館を会場に、近隣の北斗市・八雲町・江差町および七飯町から各施設の学芸員六名が参加した。講師を務める当協会専務理事・宮入小左右衛門行平から、今回の刀剣類修理の概要とその費用について説明した後、展示に使う刀掛けの組み立て、展示解説の作成、照明の当て方などを実習を交えながら研修した。
 短時間の講習ではあったが、現場の実務に即し、大変充実した内容だった、との感想が参加者から寄せられた。
 本事業では今後二回程度、学芸員講座や地域の方たちへの刀剣講座などを予定している。北海道において日本刀が大切にされ、日本刀の文化が継承されていく気運を高めるためにも、当協会はできる限りのサポートをしていきたい。

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