第三回「新作日本刀研磨外装刀職技術展覧会」の授賞式が六月九日、ホテルオークラ東京で開催された。
三笠宮殿下のご冥福を祈る黙祷で厳かに始まった式典は、徐々に熱気に包まれていった。
東京二期会・大塚幸子さんの「君が代」斉唱の後、本阿彌光洲理事長の挨拶があり、続いて来賓より祝辞が述べられた。
鹿野道彦・鈴木寛両国会議員からは、日本刀の作家・職方に対する熱い期待が語られ、刀剣を生業とするわれわれ刀剣商も仕事への熱意を再燃させてくれるものだった。
続いて宮入小左衛門行平専務理事から今回の展覧会の経過報告があり、出品総数は九十二点、受賞数四十二点と発表された。
その後、表彰が始まった。この業界の未来を担う刀職たちが今回優秀な成績を収め、次々に壇上に呼ばれると、皆誇らしげであった。その姿を見ている当方も、不思議と誇らしい気持ちに襲われたものだ。
閉式の辞では、河端照孝特別顧問より審査制度について公平・公正さをどのように守ったかの説明もあった。最後に、倉持正理事による万歳三唱が行われ授賞式は盛大に幕を閉じた。
受賞者は次の通り。