刀剣界ニュース

日刀保と組合が意見交換 同時期開催の全国大会と大刀剣市について

 師走も押し迫った十二月二十六日、公益財団法人日本美術刀剣保存協会(以下「日刀保」)と当組合の間で、平成二十五年度開催予定の日刀保「全国大会」(十月二十六〜二十七日)と、当組合「大刀剣市」(十月二十五〜二十七日)についての意見交換会が行われた。
 会場は日刀保。出席者は、日刀保が小野裕会長・柴原勤専務理事・後藤安孝事務局長の三名、組合側が深海理事長・猿田副理事長・飯田理事・冥賀理事、それに伊波の五名であった。
 ほぼ同じ期間の開催は、既に日程の決定している大刀剣市の来場者が今や延べ三千人になり、ここには日刀保会員である愛刀家も多く含まれているため、遠方来場者の利便性を考えた日刀保の、画期的な計画であった。
 一方、参加者の行動が集中しにくい、両会場間の移動、全刀商組合員の参加方法など、諸事について配慮も必要との声が上がり、以前より「(日刀保・組合・愛好家の)三位一体でありたい」と述べられている小野会長と、これに賛同する深海理事長との間で、今回の意見交換会が持たれたのである。
 まず、日刀保の刀剣愛好家育成ならびに組織活性化と、当組合の刀剣・刀装具類販売機会の広報および拡大に、相乗効果が期待されるとして協力体制が確認された。
 両会場の距離は近いに越したことはないが、全国大会には公益財団法人認定記念行事の意味合いもあり、当初より刀剣博物館に近い京王プラザホテル会場の準備計画が進んでいた旨、説明があった。その中で、実質行事が重なる土曜日の移動手段・開催時間や、双方の案内資料配布ブースの設営、参加者の双方入場メリットなどに加え、全国大会懇親会に駆けつける当組合員の扱いなど、幅広く前向きな意見が活発に交換された。
 個々の案件は、双方とも、愛刀家が参加しやすい企画として再度それぞれ検討し、調整していくことが確認された。
 また組合として、今後このような企画があれば、会場を含めた事前意見交換会をして、さらに良い企画にしたいとの申し入れを行った。
 この件の経過については、今後も本紙で紹介していく予定なので、ぜひ注目していただきたい。(伊波賢一)

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