刀剣界ニュース

愛刀家・刀職・刀剣商 3つの和

皆さまの中には、日本美術刀剣保存協会の地元支部に参加されている方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、私も参加する東京都支部をご紹介したいと思います。
 
年に五回の鑑賞会を実施し、そのうち三回を本部のある刀剣博物館四階講堂、二回を新宿京王プラザホテルで開催しています。五振の入札鑑定刀のほかに、刀剣と刀装具の両方にテーマを定めて鑑賞を行っています。各回を支部役員が交代で担当しますが、熱心で意欲的な役員の方が多く、毎回、驚くような名品を拝見することができます。
 
名品を集めることも大変なことだと思いますが、お借しくださるお持ち主に心配をかけぬよう細心の注意が必要となります。作品保護のため、受付で手を拭くウェットティッシュを配布したり、鑑賞時にはマスクを使用してもらったりしています。刀枕はそのままの状態では使用せずに、毎回きれいに洗った柔らかい布を巻きます。
 
近年は、関東一円はもとより、遠くは東海・近畿・中国地方の他支部の方もいらっしゃいます。女性・外国人の方も数多く参加されています。
 
東京都支部の会員は愛刀家・刀職・刀剣商で構成されており、鑑識眼の向上と相互の親睦が共通の目標です。愛刀家・刀職・刀剣商それぞれの団体はありますが、三者が共同で運営を行い、お互いが尊重し合える関係を築ける団体は少ないのではないでしょうか。
 
実際に、私も東京都支部を通じて多くの方と知り合う機会を得ました。
 
まだ東京都支部に参加されたことがない方は、ぜひ一度参加されてみてはいかがでしょうか。会場準備や鑑賞会中の運営をお手伝いいただける若手の方の参加も歓迎
しています。

Return Top