鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K] Tokubetu Hozon Tousougu
- NO.B130
- 作者 : 信家
- Maker : Nobuie
- 室町時代末期 16th Century
- 価格:御売約 Sold Out
- 縦 横 重ね :8.0cm 7.4cm 0.7cm
室町時代末期、金家と並び鉄鐔の双璧と謳われる信家の作品。
尾張国の鐔工信家は京都伏見の金家と共に鉄鐔の双璧を成し、共に鐔を工芸品から芸術品の位置にまで高めた名人である。絵風鐔を創始した金家に対し、信家は概ね厚手で量感に溢れ、鍛えが無類によく、各種図柄や神号、剣の極意や武士の思想などを毛彫で表した作品が残されており、特に天正拵などの時代拵に非常によく映るものである。銘の字体から「放れ銘」「太字銘」の二種類に大別される。
本作は「放れ銘」の信家鐔で得意の木瓜形に力強い打ち返し耳、鍛えの良い地板にザックリと鉄槌目を加え、毛彫で各種家紋を散らしており、同作の典型作でかつ独特な存在感に溢れた名品である。