鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.18
- NO.636
- 作者:国次(堀川)
- Maker:Kunitsugu (Horikawa)
- 種別:白鞘脇差 Wakizashi and Shirasaya
- 寸法:9寸9分(30.2cm)反り0.2cm 元幅2.7cm 元重0.6cm
- 時代:江戸時代前期ー山城国(京都府)
- 価格:御売約 Sold Out
江戸時代前期、堀川国広の弟、国次の重要刀剣指定作品。
国次は国広系図によれば、国広、国政の弟で、国安の兄とされる刀工で、その現存品は同家のなかでも頗る少なく、それは作風、銘振り、茎仕立などの類似性から国広の代作に任じていた為と考えられている。本作は幅広、寸延びの慶長新刀らしい堂々とした体配に、刃文、小沸出来ののたれ刃を焼き、帽子は地蔵風に突き上げて深く焼き下げ、地鉄、板目肌立ち杢を交えた所謂ざんぐり肌となり、区際に水影が立つなど堀川物の特徴をよく示した優品である。弟国安と同じく鑢目が逆筋違になっているところも見所でり、佐藤寒山氏曰く「他に類を見ズ」と称されたまさに珍品である。
本間薫山著「鑑刀日々抄」所載品 本間薫山 佐藤寒山 鞘書