鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token
- NO.647
- 作者:月山貞一(人間国宝)
- Maker:Gassan Sadakazu(LivingNationalTreasure)
- 銘文:皇大神宮 御太刀以除光鐡 月山貴照彫同作(花王)(人間国宝 月山貞一) 本阿弥会昭和三十一年初春刀剣会 贈 天位之賞 北島志君 田口儀之助
- Sign:Gassan Takateru (Living NationalTreasure Gassan Sadakazu)
- 種別: 白鞘短刀 Tanto and Shirasaya
- 寸法:7寸2分(.cm)
- 時代:昭和ー(大阪府)
- 価格:御売約 Sold Out
重要無形文化財「日本刀」技術保持者 人間国宝 月山貞一が打ち下ろした包丁正宗写しの贈答記念作品。二代貞一は明治40年に 帝室技芸員でもあった初代貞一の孫として生まれ、父貞勝に学び、早くからその非凡な才能を開花、 月山家伝統の綾杉伝のみならず 備前や相州などの古伝にも積極的に取り組み、また刀身彫刻においても その芸術性豊かな月山彫を完成させる。1967年 (昭和42)30回新作刀名刀展に「名槍日本号写し」を出品、文化庁長官賞/正宗賞を受賞、昭和45年より無鑑査となり、翌年、重要無形文化財 「日本刀」 の「重要無形文化財、技術保持者、人間国宝」の認定を受ける。
本作は2代貞一の前銘「貴照」時代、会心の注文作である。日本を代表する愛刀家の一人として知られる田口儀之助氏が日本刀研究会の入札で天位を受賞した北島志氏の御祝いとして注文した作品であり、堂々たる体配に地刃明るく冴え、鋭く彫られた同作得意の彫物もみごとであり、偉大なる愛刀家からの注文に奮い立った同氏の気迫が感じられる流石の傑作である。