新刀

帝室技芸員宮本包則八十九作  大正七年八月日
Teisitsu Gigei-in Miyamoto Kanenori 89 years old A.D.1918

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣[N.B.T.H.K] Hozon Token

帝室技芸員宮本包則八十九作  大正七年八月日Teisitsu Gigei-in Miyamoto Kanenori 89 years old A.D.1918
  • No.A680
  • 銘文:帝室技芸員宮本包則八十九作  大正七年八月日
  • Sign:Teisitsu Gigei-in Miyamoto Kanenori 89 years old A.D.1918
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺1寸9分(66.4cm)反り1.6cm 元幅2.8cm 先幅1.8cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代後期ー伯耆国(鳥取県)
  • 価格:御売約 Sold Out

江戸時代後期から明治にかけて活躍した帝室技芸員、宮本包則の作品。
宮本能登守包則は、天保元年8月25日、伯耆国武田村大柿(現:鳥取県-倉吉市大柿)の造り酒屋を営む旧家に生まれ、嘉永4年、22才で刀工を志して、備前長船横山祐包の門人となり、備前伝の鍛刀を学ぶ。安政4年、因幡藩倉吉の家老:荒尾志摩の抱工となり、さらに文久3年、京都有栖川熾仁親王の信任を得て、孝明天皇の御剣を鍛造し、慶応2年37才の時、能登守を受領。明治19年、同郷の因幡の刀工である日置仁平兼次と共に、伊勢神宮の宝剣・鉾・鏃などを精鍛、さらに明治39年4月に月山貞一と共に帝室技芸員の栄職につき皇室の刀剣類を謹鍛するなど、数々の栄誉ある大業を果たした名工である。大正15年10月24日97才で没した。
本作は比較的短刀の作品が多い同作として珍しい長寸の作品で、元幅に比べて先幅狭まる同帝室技芸員の月山貞一にも多く見られる優しい姿に、地鉄、小板目肌微細によくつみ、刃文、吉井備前を想起させる匂出来の互の目乱れを連続して焼き、表裏に同作にまま見られる刀身彫が添えられた入念作である。

 

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