甲冑

鉄錆地六十二間小星兜 越前国豊原住正行作(馬面派)
Tetsusabiji 62ken Koboshi Kabuto
Echizen kuni Toyohara jyu Masayuki(Bamen school)

鑑定書内容:社団法人 日本甲冑武具研究保存会 甲種特別貴重資料

鉄錆地六十二間小星兜 越前国豊原住正行作(馬面派)Tetsusabiji 62ken Koboshi KabutoEchizen kuni Toyohara jyu Masayuki(Bamen school)
  • No.D119
  • 鉄錆地六十二間小星兜
  • Tetsusabiji 62ken Koboshi Kabuto
  • 銘 : 越前国豊原住正行作(馬面派)
  • Sign : Echizen kuni Toyohara jyu Masayuki
  • 江戸時代前期 17th Century
  • 価格:御売約 Sold Out

越前国坂井郡、丸岡城付近の豊原村に住む甲冑師の一群を馬面派と呼ぶ。元々は馬具、馬面などを鍛えていたことによる名称のようで、非常に特徴的な兜を制作した。六十二間の小星兜や筋兜を作るが、天谷山形で後部が特に高く、前正中には必ず細い鎬を一条伏せ、小星兜の場合は星が低く、先が尖り、頭頂部、引留鋲周りを蝶形とする。また一般には縦に記す銘文を1間1字ずつ横書で入れるのは同派のみの特徴である。同地方は越前と加賀を結ぶ要所であり、兜の需要も多かったと思われるが、明珍系のように集団をなすことなく一家で作っていたらしく遺物は極端に少ない。本作は同派の正行在銘の作品で上記の特徴を全て完備した典型作である。正行は同派でも初期の作家であり現存作は非常に稀である。

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