鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 保存刀装具[N.B.T.H.K] Hoznon Tousougu
- NO.B154
- 作者 : 無銘 金山
- Maker : Mumei Kanayama
- 室町時代 16th Century
- 価格:御売約 Sold Out
- 「武士の美 刀剣と刀装具展」出品作 「透鐔」所載品
金山鐔は尾張鐔と並んで室町時代を代表する透鐔であり、その意匠は簡素で円に角、直線、曲線などで構成された幾何学的文様の物が多くあり、室町から桃山にかけての金山鐔には装飾性というよりは明快さや強靭な精神性を秘めた禅味を感じさせる古鐔がある。桝透と云われるこの鐔は円形は天、方形は地を意味すると言われ、天地を形にしたとも考えられる。大振りの鉄骨が全面に働き、非常に力強い作風である。笹野大行氏の旧蔵品で同著「透鐔」に所載され、昭和六十三年に行われた「武士の美 刀剣と刀装具展」にも出品された金山鐔の名品である。