刀剣

加賀住両山子正峯
Ryouzanshi Masamine
(Living National Treasure)

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣
[N.B.T.H.K] Tokubetsu Hozon Token

加賀住両山子正峯Ryouzanshi Masamine(Living National Treasure)
  • No.A773
  • 作者:隅谷正峯(人間国宝)
  • Artist:Sumitani Masamine(Living National Treasure)
  • 銘文:加賀住両山子正峯作之 昭和庚戌年八月日 応需加陽金府住浅田勝次氏
  • Sign:Made by Ryouzanshi Masamine live in Kaga Order From Asada Katsuji at Kanazawa A.D.1970
  • 種別:太刀 Tachi
  • 寸法:2尺4寸6分(74.6cm) 反り 2.5cm 元幅 3.4cm 先幅 2.5cm 元重 0.8cm
  • 時代:昭和ー(石川県)
  • 価格:¥3,300,000

重要無形文化財保持者(人間国宝)、隅谷正峯氏の作品。
隅谷 正峯(すみたに まさみね、本名:隅谷與一郎、1921年1月24日 – 1998年12月12日)は石川県松任市出身の日本刀匠。1941年刀匠・桜井正幸に入門。独立後は興国日本刀鍛錬所(広島県尾道市)へ。その後、日本刀鍛錬所傘笠亭(さんりゅうてい)を松任市に開いて多くの作品を手掛けた。昭和40年代には新作刀に与えられる最高賞である「正宗賞」を3度受賞。1989年には伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀を制作した。地鉄の研究にも熱心で知られ、昭和50年ごろから正倉院蔵刀子や四天王寺蔵刀剣類を参考に小刀や刀子を研究、制作を続ける。 鎌倉時代の備前刀を得意とし、隅谷丁子と呼ばれる独自の華麗な丁子刃文を完成。1981年4月20日に「人間国宝」に認定された。皇室関連の作刀を行っていることでも知られ、平成3年(1991年)には眞子内親王、同5年(1993年)には皇太子妃雅子、同6年(1994年)には佳子内親王の賜剣の儀で、彼の製作した守り刀が天皇から授けられている。
本作は身幅広く、長寸で、帽子を猪首鋒とした堂々たる体配に、刃文、小沸出来の互の目乱れを焼き、地鉄、小板目肌微細に良くつみ、細かな地景を交え、地沸厚くつくなど同作の典型的な作風をよく表している。銘文にある通り、注文により特別に制作された入念作であり、匂口明るく、地鉄清涼で鎌倉時代中期の光忠や一文字あたりを狙ったとみえる同作中でも屈指の出来を示した優品である。

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