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浅草神社に新たな社宝
「継嗣の剣」が奉納される

浅草神社に新たな社宝「継嗣の剣」が奉納される

令和2年10月18日、東京都台東区浅草の浅草神社において新たな社宝となる「継嗣の剣」のお披露目、並びに奉納の儀が行われた。
浅草神社では令和元年、宮司に就任した土師幸子宮司の「後世に残る宝物を神社に奉納したい」との発案を受け、日本刀文化啓蒙団体「鉄芸」が新たなる社宝の制作を依頼されていた。
神社の社宝ということで作品は剣に決まり、昨年より浅草神社境内において炉を築いて玉鋼を大槌で打つ「打ち初め式」や宮司や氏子達が作品に砥石を当てる「研ぎ初め式」などが進められ、新型コロナウイルス感染防止の為延期となり、規模を縮小せざるをえなくなった三社祭の朝、神輿渡興の前に儀式が行われ、土師宮司の手により無事本殿に奉納された。
打ち初め式での刀匠等による鍛錬研ぎ初め式での土師宮司による研ぎ初め
奉納前に清められる宝剣
儀式後作品は無事土師宮司に手渡され、本殿に捧げられた。
社宝として奉納された継嗣の剣は以後浅草神社本殿に収蔵され代々伝えられていく。

制作 鉄芸
鍛錬 上畠宗泰
火造 山下義高
焼入 石田國壽
研磨
荒砥〜改正 松村壮太郎
名倉〜内曇  表 小川和比古 裏 藤代龍哉
刃艶〜刃取り  表 水田吉政 裏 森井鐵太郎
白鞘  森井敦央
ハバキ 中田晃司
監修 飯田慶雄

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