古刀

新藤五国光
Shintogo Kunimitsu

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K] Juyo Token No.65

新藤五国光Shintogo Kunimitsu
  • No.A801
  • 銘文:新藤五国光
  • Sign:Shintogo Kunimitsu
  • 種別:短刀 Tanto
  • 寸法:6寸2分(19.0cm)反り 内反り 元幅 1.85cm 元重0.4cm
  • 時代:鎌倉時代ー相模国(神奈川県)
  • 価格:御売約 Sold Out

鎌倉時代、相模国(神奈川県)で活躍した新藤五国光の重要刀剣指定作品。
新藤五国光は相州伝の創始者であり、弟子に行光、正宗、則重の名人たちを育成し、自身も国宝3振り、重要文化財10振りを始め、数多の名品を残した。現存作は殆どが短刀で、粟田口の藤四郎吉光と並び刀剣史上に誇る短刀の名手として知られている。
本作は地鉄、小板目肌よくつみ、地景細かく入って鉄が冴え、刃文は、直刃調にのたれを交え、常の同作に比べて焼き高く、激しく沸付いて、金筋・砂流しを盛んに交え、帽子掃きかけごころとなるなど、同作中でも健全で、働きの豊富な傑作である。通常同作の銘文は「国光」二字銘のみであるが、重要文化財、重要美術品に1点ずつ本作の如く長銘に刻んだ物が確認されており、他に「光山押形」などに数点の茎絵が所載されているが現存は不明である。長銘の新藤五として資料的に大変貴重であると共に、同作としては珍しく、焼き高く残った健全作である事も素晴らしくこのような作が令和の時代に再発見された事はまさに驚きである。

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