東京人HPより
外国人や女性など、新たな愛好家が増加している「日本刀」。
日本刀は神宝として、武器として、また武将間の贈答品として古来より機能してきました。江戸時代に入ると、徳川家のもとに”名物”とよばれる刀剣が集積。将軍家ー大名間では刀剣贈答が行われ、刀工らも江戸に集まり多くの「新刀」も生まれました。本号では、1000年余りにわたる刀剣の歴史のなかから、「江戸東京」に焦点を絞り、明治維新、戦後と冬の時代を迎えてもなお、守られ、新たに生み出される名刀の魅力を、現代における東京の刀剣作成現場の声や、わかりやすい基礎知識とともにご紹介します。
伝統の深層から風俗の先端まで、都市文化の新たな相貌を照らし出す歴史と伝統を持つ雑誌、東京人が刀剣特集を刊行してくれました。
一足先に拝読しましたが流石の充実を誇っており、たたら製鉄から、吉原義人氏(刀鍛冶)× 原田一敏氏(ふくやま美術館館長)× 日野原大氏(刀剣博物館学芸部長)の対談、刀剣博物館若手学芸員、武田耕太郎氏や元佐野美術館学芸員、住麻紀氏など現代を代表する美術館、博物館の学芸員や刀職者による寄稿文が満載で愛刀家から刀剣初心者まで、是非とも拝読して頂きたい素晴らしい内容に仕上がっております。
本日から全国書店で発売開始との事ですのでぜひご一読ください。
(なお当店もタイアップとして一部出資させて頂きましたが、当方には一才収益は入りません。案件ではなく純粋に内容に感動してご推薦させて頂いております。)
以下タイトルを紹介
[東京名刀探訪]
刀剣博物館 国宝 来国行太刀 30
日本で最も信頼される、鑑定審査事業をも行うーー随一の専門博物館
[神社と奉納刀]
日枝神社 国宝 一文字則宗太刀 34
徳川将軍家が納めた、最高の格式を持つ刀
日枝神社宝物殿で輝く至宝 重文 太刀 長光 38
靖國神社「遊就館」 古備前國継康継太刀 40
近代日本刀を守り継いだ場所
まだまだあります!我が館の「名刀」 42
東京国立博物館 国宝 名物童子切安綱 / 大倉集古館 越中則重短刀
永青文庫 長船兼光刀 / 五島美術館 相州貞宗脇差
根津美術館 長船長光太刀 / 國學院大學博物館 毛抜形太刀
[匠の技]
刀匠 吉原義人「宝物」として愛される刀をつくる 文・矢部智子 48
研師 藤代興里 刃文の美しさを引き出す 文・吉田千春 52
日本刀の職人 分業による技の結晶 文・植野哲也(林原美術館主任学芸員) 絵・住 麻紀 54
たたら製鉄 自然との対話と共生により生み出される純度99%以上の鐵 文・黒滝哲哉(刀剣博物館学芸員) 56
[財閥に集まった刀の物語]
岩崎家 彌之助と小彌太、親子二代で完成させた白眉のコレクション
静嘉堂文庫美術館 国宝 手搔包永太刀 文・山田正樹(静嘉堂文庫美術館学芸員) 58
三井家 紀州徳川家から譲り受けた国宝二本
三井記念美術館 国宝 名物日向正宗 文・清水実(三井記念美術館参事・学芸部長) 64
机竜之助、宮本武蔵。椿三十郎ほか
時代劇に描かれた、悩み葛藤する剣豪たち 文・川本三郎(作家) 68
日本刀の基礎知識 歴史[上古刀・古刀・新刀・新々刀]
各部位の名称[姿・地鉄・刃文]/鑑賞法 文、絵・住麻紀 73