刀装具

村上義光図小柄
銘 安達幽斎
Kozuka design of Murakami Yoshiteru
Signed by Adachi Yusai

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tosougu

村上義光図小柄銘 安達幽斎Kozuka design of Murakami Yoshiteru Signed by Adachi Yusai
  • NO.B178
  • 銘文:安達幽斎
  • Sign:Adachi Yusai
  • 時代:江戸時代 (1823-1899)
  • 価格:¥300,000

江戸時代後期に和田一真門下として京都にて活躍した安達幽斎作、小柄の特別保存刀装具指定作品。
幽斎は文政六年に備前国川辺村で生まれ、十七歳にて京都に出て和田一真の門人となる。若銘を貞守、三十二歳から師の雅号「幽斎」を継承し後に真早と改名した。
画題は南北朝時代の忠臣として伝えられる村上彦四郎(義光)である。
義光は信濃の人で吉野朝に仕える武士で元弘の乱に大塔宮護良親王が熊野へ逃れる際、山中にて芋瀬の軍勢が行く手を阻んだ。これを回避するため、護良親王は手にしていた錦の御旗を渡して難を逃れたが、その後、はるか殿を守っていた村上義光が遅れて芋瀬を通過しようとしたとき、雑兵達が護良親王の許にあるはずの錦の御旗を手にして気勢を挙げている場面に遭遇したのである。親王が敵の手に落ちたと考えた義光は前後を顧みず軍勢めがけて駆け込み、寄せくる雑兵を打ち伏せ、投げ飛ばし、瞬く間に錦旗を奪い返すと突き進んだ。掲出の小柄はこの御旗を奪い返した瞬間を活写した作で、御旗を口にして必死の奮闘を繰り広げる義光とこれを掴む雑兵、また裏面には投げ飛ばされた兵士の様子を描き出している。朧銀地に片切彫で躍動感のある人物描写を得意とした同作の本領を発揮した逸品である。

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