刀装具

一条戻橋図鐔 藻柄子宗典
Tsuba design of Heike Monogatari
Signed by Mogarasi Souten

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tousougu

一条戻橋図鐔  藻柄子宗典Tsuba design of Heike Monogatari Signed by Mogarasi Souten
  • NO.B188
  • 銘文:藻柄子入道宗典製 江州彦根住
  • sign:Souheishi Nyudo Soutensei Goshu Hikone Ju 
  • 時代:江戸時代
  • 価格:御売約 Sold Out

彦根彫の祖として有名な藻柄子宗典の特別保存刀装具指定作品。
藻柄子宗典は近江国彦根に於いて活躍した装剣金工家で享保、延享、寛延頃の年紀のものがあり、その間同名が複数人いたと言われている。作風は二様あり、多くは鉄地に肉彫透で華やかな図案を用いた透かし鐔で、極稀に板鐔に色絵高彫、鋤出毛彫、象嵌などを施した物が見られ後者は作品が非常に少なく、また良作が多く見られる。本作は『平家物語』の一部が描かれているものである。源頼光の使者として渡邊綱が一条大宮にあるお屋敷に行った帰り道に一条戻橋で女に出会い、助けて欲しいとせがまれたため、助けたが、振り返るとその女が鬼女だったという逸話が雷神と共に高彫りで描かれている。赤銅魚々子地に表は雷神が雷を落としている姿や水際の様子、裏は何羽もの千鳥が飛び交っている様子が大変躍動的に描かれている。

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