刀剣界ニュース

日本橋髙島屋で六度目の個展

 六月一日から七日までの一週間、東京日本橋髙島屋美術画廊で、「月山貞利展」が開催されました。
 月山刀匠と髙島屋との縁は深く、先代貞一刀匠(人間国宝)とのいわゆる親子展から実に二十一年が経ち、その三年後の貞利展から六度目の、さらに今回は今までで一番広い会場での個展です。
 ご存じのように東日本大震災後の百貨店では、節電による営業時間短縮、照明削減、エスカレーター制限が実施され、来場者数が心配されましたが、五月には平常営業に戻り、天候にも恵まれ、多くの方のご来場により、関係者を安心させる結果となりました。
 会場では、綾杉肌の月山伝や相州伝の各種刀剣、それに施す梅龍や素剣などの刀身彫り、加えて小品など、多彩な特技を多数披露していました。さらに、嫡子貞伸刀匠の「お守り刀展」受賞作品や、弟子の田中貞豊刀匠、田公貞充刀匠のお守り刀も展示され、連綿と続く月山一門を彩りました。また今回は四日(土)午後二時より、月山貞利刀匠によるギャラリートークも催され、日本文化を守る刀匠としての気持ちや、それぞれの列品にかかわる思いを実直に伝えられ、来場者から好評でした。
 貞利刀匠は、「大震災被災地の方には心よりお見舞い申し上げ、一刻も早い復興を祈念しています。今回は一番広い会場ということで、作刀や準備にも一層力が入りましたが、これだけ多くの方に見ていただけたことは、誠にうれしい限りです。これからも月山は精進を重ね、鍛錬に励んでいきます」と力強くおっしゃって、次回の開催に向け、新たな精進を誓いました。

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