刀剣

井上真改(菊紋)延宝八年八月日
Inoue Shinkai(Kiku Seal) A.D.1680

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

井上真改(菊紋)延宝八年八月日Inoue Shinkai(Kiku Seal) A.D.1680
  • No.A832
  • 銘文:井上真改(菊紋)延宝八年八月日
  • Sign:Inoue Shinkai (Kiku Seal) A.D.1680
  • 種別:脇差 Wakizashi
  • 寸法:1尺7寸6分(53.3cm)反り 1.1cm 元幅 3.1cm 先幅2.3cm 元重0.7cm
  • 時代:江戸時代前期ー摂津国(大阪府)
  • 価格:¥8,800,000


新刀西の横綱と称され新刀最高位の評価を与えられる井上真改の特別保存刀剣指定作品。
2代国貞、井上真改は初代和泉守国貞の次男で、初め父同様和泉守国貞と銘し、万治4年に朝廷より菊紋をきることを許され、寛文12年8月より真改と名を改めた。真改は父に勝る上手で、匂口の冴えた沸の美しさは新刀鍛冶中屈指であり、同国の津田越前守助広や新刀東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され、大阪正宗と称される程に至った。
掲出の作品は身幅尋常で帽子の先が鋭く伸び、刃肉の豊かについた健全な体配に、地鉄、小板目肌微細によくつみ、地沸厚くついて潤いがある。明るく冴えた直刃の匂い口は真砂の如くつぶらな沸が柔らかく満ち、金筋を交えた美しい景色は円熟期に至った真改の真骨頂といえる作域を表しており実に美しい。

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