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永青文庫 春季展 戦国最強の家老
―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―

永青文庫 春季展 戦国最強の家老 ―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―

永青文庫にて開催中の展覧会、「戦国最強の家老―細川家を支えた重臣松井家とその至宝―」を拝見してきました。
細川家を長きに渡り支えてきた同家筆頭家老・松井家の活躍を追う本展覧会では信長や秀吉から贈られた書状や茶道具の名品に加え、同家に身を寄せていた宮本武蔵の水墨画や小柄、変わったところでは武蔵手製の木刀など、大名家並みの質と量を誇る同家伝来の文化財が遠く熊本の地、松井文庫より海を渡り東京にて初お目見えとなっています。

出品目録

(以下永青文庫HPより紹介文を抜粋)
松井家初代・康之(やすゆき)(1550 ~ 1612)は武略にすぐれ、数々の戦功を細川家にもたらしました。とりわけ秀吉からその働きが評価され、直参大名取り立ての申し出を受けるも、細川家への忠義から固辞しています。二代・興長(おきなが)(1582 ~ 1661)は主君に対しても忌憚のない意見を述べ、50年にわたって細川家を支え続けました。そうした細川家にとって最も重要な家老であった松井家の文物は、今も熊本県八代(やつしろ)市の松井文庫に継承されています。

松井文庫には、康之と興長が深い関係を築いた千利休や古田織部、剣豪・宮本武蔵ゆかりの史料や作品も現存しています。利休が秀吉の勘気に触れて京を追われたとき、見送りに来てくれた細川家二代・ 忠興(ただおき)と織部への感謝の気持ちを康之に言づけた手紙や、興長の仲介により熊本藩細川家に客分として招かれた武蔵の水墨画など、貴重な品を多く含みます。

本展は、永青文庫と松井文庫の伝来品により、主君と家老の関係を東京で初紹介するものです。利休、武蔵らの名品を一堂に展覧するとともに、康之と興長の活躍ぶりを史料から辿り、最強の家老たるゆえんを探ります。

会期:2022年3月12日(土)~5月8日(日)
会場 : 永青文庫 東京都文京区目白台1-1-1
eiseibunko.com

別途行われた松井家当主、松井葵之様の公園にて細川幽斎公の教えを纏めたという細川幽斎公御教歌を御教授頂いたので最後にご紹介致します。

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