古刀

真長
Sanenaga

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Token

真長Sanenaga
  • NO.853
  • 銘文:真長
  • Sign:Sanenaga
  • 種別:太刀 Tachi
  • 寸法:2尺2寸9分(69.5cm)反り 2.1cm
  • 時代:鎌倉時代ー備前国(岡山県)
  • 価格:御売約 Sold Out

鎌倉時代、日本刀史上最大の隆盛を誇った長船派の名工、真長の作品。
真長は長船派初代光忠の子で二代長光の弟と伝え、現存するものに二字銘と長銘があり、長銘作にのみ年紀が見られ、正安二年(1300)を上限とし、延慶三年(1310)までが確認されている。二字銘には大別して二様の字形が存在し、長銘と同系の物とそれよりも制作が遡ると鑑られているものが存在する。その作風は兄長光に似るが匂口がより一層よく引き締まり、直刃調に小互の目や小のたれを交えた穏やかな刃文を得意としており、国指定重要文化財7点を代表として優れた作品を数多く残した名工である。本作は二字在銘の太刀で、銘字によると同作壮年期の作と鑑みられ、磨上げながらもなお反りの高く、帽子を中鋒に結んだ優美な姿に、地鉄、小板目肌が清涼に良くつみ、刃文は匂口のよく締まった互の目乱れにのたれ刃を交え、物打ちにかけて焼きを低く抑えるなど同作の特徴的な作風を顕示した優品である。

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