- NO.B244
- 紫檀地鳳凰螺鈿鞘飾太刀拵
- 寸法:93.4cm
- 時代:桃山時代
- 価格:¥33,000,000
- 2023年 刀剣博物館 「日本刀の装いー豊かなる刀装・刀装具と名刀ー」展出品作
飾太刀の発祥は古くは平安時代、公家の儀仗として用いられ、江戸時代に至っても公家の装束、すなわち束帯姿の特に佩用されていた。日本太刀外装の中で最も華麗で技法も細微を極めた最高峰の形式として重用されている。その様式は江戸時代にも伝えられたが、その絢爛さから製作できる家門は非常に限られており、また製作技術の混乱から衛府太刀拵と混同した形式の作品がまま見られる。本作は奈良時代の唐制の直刀様式を受け、一層華麗に装飾した物で現在伝来は失われているが、絢爛かつ精巧な仕立てから天皇皇室ないしは最上位の公家の着用品であったことは間違いなく、儀仗用太刀の最高峰たる飾太刀の規範となる有職故実伝承の観点からも非常に貴重な作品である。