刀剣界ニュース

「全国美術刀剣青年会」熱海大会のご報告と御礼

 長く続いた暑さもようやく落ち着いた九月二十六日、全国美術刀剣青年会の出張大会を熱海大観荘にて執り行いました。
 その前週には台風15号の列島通過もありましたが、当日は初秋を感じさせる快適な気候の下、正会員・特別会員・客員の方など五十名以上の方にご参加いただくことができました。
 交換会では、景気の低迷、また三月十一日には東日本大震災があり、いろいろと心配もある中での開催でしたが、多数のご参加とお持ちいただいた名品の数々により、例年を大きく上回る出来高を頂戴いたしました。そして、出張大会ならではの温泉や宴席、翌日のゴルフコンペなども楽しんでいただけて、ご参加いただいた皆さまの親睦も図ることができ、大変良かったと思っております。
 すべてにおいて円滑に、盛況のうちに終了となりましたこと、これらはひとえに本会を温かく見守ってくださる方々のご理解・ご厚情によるものと、正会員一同、心より御礼申し上げます。
 本会は、「将来の刀剣商業界において公正遵法の精神をもって明朗健全に活躍する人材を相互開発し、研修修練すること」を目的に創設されたもので、小伝票書きに始まり発句・競り・通し・会計などに至るまで、会員自らがそれぞれの役割を実際に経験することにより、交換会運営を体系的に把握し研修できる、業界において貴重な組織であり、培った知識や経験は大きな糧となっております。
 また、これまでに行われた勉強会や啓蒙普及のための学校訪問などの活動は、業界にとっても大きな意味のあることで、本会の意義を強く感じさせるものです。
 現在、刀剣業界の第一線で活躍しておられる先輩方の多くは、本会のご出身です。先輩方が築き上げてきた歴史と伝統に恥じぬよう、今後とも健全運営を第一に、会員間の親睦と研究修練の場としてさらに魅力ある組織となるよう努力いたす所存でございますので、引き続き皆さまのご厚情を賜りたくお願い申し上げます。

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