鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tosougu No.18
- NO.B153
- 作者:後藤乗真
- Maker:Goto Jyoshin
- 時代:室町時代 (1512-1562)
- 価格:御売約 Sold Out
将軍家お抱え金工、後藤家3代目当主、乗真(1512-1562)の重要刀装具指定作品。
乗真は二代宗乗の長男で、勘兵衛家の記録によると、足利将軍家義晴、義輝の二公に仕え、名工であると同時に武勇にも優れた武人であったという。永禄5年に浅井亮政の襲撃により戦死した。製作範囲は目貫と笄がほとんどで小柄は極めて少なく、上記のごとく彫金家とは別に武将でもあった性質からか覇気に富み、力強く、大振りなものが多く三所物(猿猴捕月三所物)が一点重要美術品に認定されている。
本作は三代乗真の作と極められ重要刀装具に指定された作品で、赤銅容彫の牛が米俵を積んだ車を引いており、目玉と車にうっとり色絵象嵌を施し、姿態に動きがあり力強く作が優れている。山高し谷深くという容彫の肉置が見事であり、裏も陰陽根に古色があり貴重な後藤家上代の優品である。箱書 佐藤寒山氏 付 二重箱