鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tosougu

- NO.B164
- 作者:後藤顕乗正継
- 銘文: 後藤理兵衛(花押)
- Maker:Gotou Kenjo
- 時代:江戸時代 (1586-1663)
- 価格:御売約 Sold Out
後藤家七代目、顕乗、理兵衛銘小柄の特別保存刀装具指定作品。
顕乗は五代徳乗の次男で、天正十四年に生まれ、別家の理兵衛家を起し、理兵衛正継と名乗り、兄の栄乗が病死時、子の即乗が未だ年若なるによって宗家七代目を継承し、寛永四年に代を譲ると加賀の前田家に招聘され加賀後藤の礎を築いた。後藤家の中でも祐乗、光乗、顕乗の三人を後藤家三作の名人として称賛しており、特に加納夏雄は顕乗を後藤家中興の祖とし、武者彫刻においてその妙を極めると絶賛している。本作は理兵衛家初代顕乗の理兵衛銘を刻んだ極めて珍しい作品であり、かつ題材は初代祐乗作で東山御物として名高い濡烏の図である。伝統の図柄にも烏の姿や水場の描き方に新たな工夫が施された流石に出来の優れた名品である。