刀装具

芭蕉立鶴図小柄
銘 祖父宗与作 宗與(花押)
Kozuka design of crane Signed by Yokoya Souyo

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具[N.B.T.H.K]Tokubetsu Hozon Tosougu

芭蕉立鶴図小柄 銘 祖父宗与作 宗與(花押) Kozuka design of  crane Signed by  Yokoya Souyo
  • NO.B165
  • 作者:横谷宗与
  • 銘文: 祖父宗与作 宗與(花押)
  • Maker:Yokoya Souyo(1st Generation)
  • 時代:江戸時代 (1586-1663)
  • 価格:御売約 Sold Out

横谷家初代宗与作小柄の特別保存刀装具指定作品。
横谷家の初代宗与は「町彫の祖」と称される横谷宗珉の父で、はじめ京都の後藤顕乗に仕え、後、正保年頃には江戸に下向して徳川幕府に米二百二十俵で召抱えられ御彫物役を拝命している。幕府の要を務めていた故に自身銘の作品は過去に経眼なく、4代目の宗與が「祖父宗与作」と極め銘を入れた作品が極僅かに残されているのみである。
本作は横谷家初代宗与の作と宗與が鑑定し銘を切ったもので珍品である。初代宗与の作は過去に数点経眼したのみであるが、どれも後藤風で御家流の作であったが、本作は構図を縦図とし、赤銅魚子地の小縁を省いて高彫の鶴を際立たせるなど、まさに宗岷が見出したとされる横谷風の手法を既に用いている。宗岷は後藤風を学び、さらにそれを昇華させる事で町彫の祖と謳われほどになった名工であるが、宗与が既にその手法を生み出していたとなれば同派の研究上、実に面白い発見である。


参考資料 刀剣美術484号

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