刀剣

水心子正秀 文化五年八月日
Suishinshi Msahide A.D.1808

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.61

水心子正秀 文化五年八月日Suishinshi Msahide A.D.1808
  • No.812
  • 銘文:水心子正秀 文化五年八月日
  • Sign:Suishinshi Msahide A.D.1808
  • 種別:拵付刀 Katana and Mounting
  • 寸法:2尺2寸9分強(69.6cm)反り1.8cm 元幅3.0cm 先幅2.0cm 元重0.8cm
  • 時代:江戸時代後期ー武蔵国(東京都)
  • 価格:¥11,000,000(JPY)
  • ※刀剣美術 第706号 所載品 

新々刀の巨匠、秋元家藩工、水心子正秀の作品。
水心子正秀は川部儀八郎といい、出羽山形の秋元家の藩工で、はじめは下原吉英に学んだといい、後には相州綱広にも入門し、研究心の深い正秀は大和伝、相州伝、美濃伝をこころみて各伝を研鑽習得した。晩年には復古刀の論を唱え、備前伝の作風にも取り組んでいる。作刀は安永から文政まで、ほぼ50年に及び、初期の天明、寛政の頃は大阪新刀を理想として助広風の濤瀾乱れ、あるいは真改風の直刃調の刃文、相州伝ののたれ刃などを焼き、稀に一竿子風の作柄の物などがあり新々刀を代表する名工として知られている。
本作は文化5年(1808年)、正秀60歳、円熟期の作品で、重ね厚く、程よく反りのついた優美な体配に、地鉄、小板目肌微細によく詰み、地沸厚くつき、刃文、直ぐに焼出し、その上に大互の目にのたれを交えて強く沸づいた濤瀾風の刃を焼き、匂口明るく冴えている。彼の得意とした大阪新刀の助広をねらったと思われる典型的な一口であり、総体にむらなく、優れた作域を示した名品である。拵は大きめの貝の殻を砕いて鏤め、黒漆をかけて研ぎ出した手間のかかった研ぎ出し鞘に、金具は鉄地に金、色がねを象嵌し瓢箪と雨龍を描いた入念な時代拵で、流石に新々刀最上作の作品を飾るに相応しい名拵であり内外共に優れた傑作である。


all

koshi1

sira2

Return Top